使用ガイド
AI Instruction Kitsの詳細な使い方とベストプラクティスをご紹介します。
📖 基本的な使い方
1. 単一の指示書を使う場合
特定の指示書を直接参照する最もシンプルな方法：
# Claude の場合
claude "instructions/ja/coding/basic_code_generation.md を参照して、フィボナッチ数列を生成するコードを書いて"
# ChatGPT/Gemini の場合（ファイルをアップロード後）
"指示書に従って、RESTful APIを設計してください"
2. 複数の指示書を組み合わせる場合
ROOT_INSTRUCTION.mdを使用すると、AIが自動的に適切な指示書を選択：
claude "ROOT_INSTRUCTION.md を参照して、売上データを分析してレポートを作成"
3. プロジェクト統合後の使い方
セットアップ完了後は、シンプルに：
claude "CLAUDE.mdを参照して、ユーザー認証機能を実装"
🎯 効果的な使い方
パターン1: 段階的適用
複雑なタスクを段階的に処理：
ステップ1: instructions/ja/analysis/basic_data_analysis.md でデータを分析
ステップ2: instructions/ja/writing/basic_text_creation.md で報告書作成
ステップ3: instructions/ja/creative/basic_creative_work.md で改善提案
パターン2: 役割分担
メインとサポートの指示書を組み合わせ：
メイン: instructions/ja/coding/basic_code_generation.md
サポート: instructions/ja/general/basic_qa.md （技術的質問への回答用）
パターン3: エージェント型の活用
特定の専門家として振る舞わせる：
claude "instructions/ja/agent/python_expert.md を参照して、
このPythonコードを最適化してください"
⚙️ カスタマイズ
PROJECT.mdの編集
プロジェクト固有の設定を追加：
## プロジェクト固有の追加指示
### コーディング規約
- ESLint設定: .eslintrc.js に従う
- 命名規則: キャメルケース
- コメント: JSDoc形式
### テスト要件
- カバレッジ: 80%以上
- E2Eテスト: Cypressを使用
### ビルド設定
- ビルドコマンド: npm run build
- リントコマンド: npm run lint
- テストコマンド: npm run test
新しい指示書の追加
- テンプレートをコピー：
cp templates/ja/instruction_template.md instructions/ja/[category]/my_instruction.md -
内容を編集
- メタデータを生成：
./scripts/generate-metadata.sh instructions/ja/[category]/my_instruction.md - ROOT_INSTRUCTION.mdに追加（オプション）
🔍 検索機能の活用（新機能）
基本的な検索
# キーワード検索
./scripts/search-instructions.sh python
# カテゴリで絞り込み
./scripts/search-instructions.sh -c coding
# 言語で絞り込み
./scripts/search-instructions.sh -l ja
# 詳細情報を表示
./scripts/search-instructions.sh -f detail marp
🆕 AI分析によるモジュール推奨
# タスクを自然言語で指定してAIが最適なモジュールを推奨
./scripts/generate-instruction.sh --metadata \
--prompt "RESTful APIとデータベース統合を含むWebサービス開発"
# プリセットをカスタマイズ
./scripts/generate-instruction.sh --preset web_api_production \
--modules skill_testing skill_deployment \
--variable framework=FastAPI
複合検索
# 日本語のコーディング指示書を検索
./scripts/search-instructions.sh -l ja -c coding
# Pythonに関するエージェント型指示書を詳細表示
./scripts/search-instructions.sh -c agent -f detail python
Python APIを使った検索
# scripts/select-instruction.pyを使用
python3 scripts/select-instruction.py --search "API開発"
python3 scripts/select-instruction.py --category agent
python3 scripts/select-instruction.py --id ja_agent_python_expert
メタデータの管理
# 全指示書のメタデータを再生成
./scripts/generate-metadata.sh
# メタデータの整合性チェック（ファイルサイズやチェックサムを確認）
ls -la instructions/**/*.yaml
組織用カスタマイズ例
# 社内プロジェクト用設定
## ベース指示書
- instructions/ja/coding/basic_code_generation.md
## 追加ルール
- 社内コーディング規約に従う
- セキュリティガイドラインを遵守
- コメントは英語で記述
- 機密情報は含めない
📊 チェックポイント機能の活用（拡張版）
作業の記録
チェックポイント機能により、タスクと指示書使用が詳細に記録されます：
# タスク管理
scripts/checkpoint.sh start "新機能実装" 5
scripts/checkpoint.sh progress TASK-123 3 5 "実装完了" "テスト作成"
scripts/checkpoint.sh complete TASK-123 "5機能実装、テスト20個作成"
# 指示書使用の追跡（新機能）
scripts/checkpoint.sh instruction-start "instructions/ja/presets/web_api_production.md" "API開発" TASK-123
scripts/checkpoint.sh instruction-complete "instructions/ja/presets/web_api_production.md" "3エンドポイント実装" TASK-123
# AI向け簡潔モード（新機能）
scripts/checkpoint.sh ai pending
scripts/checkpoint.sh ai progress TASK-123 3 5 "実装中" "テスト作成"
進捗の可視化
# 統計表示（新機能）
scripts/checkpoint.sh stats
# 指示書使用履歴（新機能）
scripts/checkpoint.sh history
# 本日の作業
grep "$(date +%Y-%m-%d)" checkpoint.log
# タスクの詳細
scripts/checkpoint.sh summary TASK-123
🆕 Claude Code カスタムコマンド
Claude Codeユーザーは以下のコマンドが利用可能：
# チェックポイント管理
/checkpoint start "新機能実装" 5
/checkpoint progress 3 5 "実装完了" "テスト作成"
# コミット関連
/commit-and-report "バグ修正完了" # コミット＆Issue報告
/commit-safe "ドキュメント更新" # クリーンコミット（AI署名なし）
# 指示書管理
/reload-instructions # 指示書の再読み込み
🔍 トラブルシューティング
Q: 指示が競合する場合は？
A: より具体的な指示を優先。PROJECT.mdで優先順位を明記。
## 指示の優先順位
1. PROJECT.md（最優先）
2. 個別タスクの指示
3. カテゴリ別指示書
4. 基本指示書
Q: 指示書が長すぎる場合は？
A: 必要な部分のみ抜粋するか、要約版を作成。
# 特定セクションのみ使用
"instructions/ja/coding/basic_code_generation.mdの「エラーハンドリング」セクションを参照"
Q: 言語を混在させたい場合は？
A: 各指示で明示的に言語を指定。
- 日本語で説明: instructions/ja/general/basic_qa.md
- 英語でコード: instructions/en/coding/basic_code_generation.md
🎯 ベストプラクティス
1. 適切な指示書の選択
- タスクに最も適した指示書を選ぶ
- 必要以上に多くの指示書を使わない
- 明確な目的を持って組み合わせる
2. カスタマイズの管理
- PROJECT.mdに集約
- バージョン管理で変更履歴を記録
- チームで共有
3. フィードバックループ
- 使用結果を評価
- 指示書を継続的に改善
- ベストプラクティスを文書化
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💡 ヒント
最初は基本的な指示書から始めて、徐々に高度な機能を使っていくことをお勧めします。