SX-AuroraやFrovedis

参考

SX-Auroraの物理構成の解説 記事に記載された感想の抜粋

SX-Auroraの物理構成の解説 に記載されていた考察を転記する。

一方、DGEMMではSX-Aurora TSUBASAはXeonの1.2倍程度の性能であり、V100が3.5程度であるのに比べて性能が低い。これはV100の方がピークFlopsが高いことが効いているのではないかと思われる。一方、Perf/WではSX-Aurora TSUBASAやV100は高い効率を示している。これは演算性能の割に消費電力が低いためと思われる。

まとめであるが、SX-Aurora TSUBASAはAuroraアーキテクチャに基づく新しいスパコンの製品ラインである。従来のように独自のプロセサを作るのではなく、x86/Linuxの環境にベクタ処理を付加した形になっている。

チップサイズの比較はともかく、NVIDIAのV100を16個搭載するDGX-2は約40万ドルで、V100 1個当たり250万円程度である。これに対して、SX-Aurora TSUBASAは、NECの発表では1VEのA100が170万円~、64VEのA500が1億2000万円~となっており、VE 1個あたり200万円弱である。これだけを見ると、NECの方が2割程度安いことになる。

しかし、これはいわゆる定価であり、実際のビジネスでは、これからどれだけ値引きされるのかは分からない。 Post-K(ポスト「京」)のような国家プロジェクトの無いNECがスパコンを開発するのは大変であるが、SX-Aurora TSUBASAはx86サーバにベクタエンジンを付けるという面白い切り口で挑んでいる。成功を祈る。

NECとホートンワークスの協業 記事でのポイント

現在はYARN対応がポイントのようだ。 共同研究成果は、OSSとして公開するつもりのようだ。

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